倖田來未 10周年記念東京ドームライブ 詳細リポート [芸能ニュース]
2010年、デビュー10周年を迎えている倖田來未が、10年目の最終日となる12月5日に東京ドームにて自身2度目のドーム公演<KODA KUMI 10th Anniversary ~FANTASIA~>を開催した。4万7000人のオーディエンスが倖田來未の10周年を祝うために集まったこの公演は、もちろんソールドアウト。倖田來未は、多くのファンを前に驚きと感動、号泣のライヴを展開した。
ライヴのオープニングから倖田來未は魅せた。1曲目「Butterfly」で、幅2.6mの羽根を背負って登場。そのまま20mの高さから100mにわたって東京ドームの空を飛んだのだ。実は彼女、高いところが嫌いながら、今回、ファンを喜ばせるために1週間前からこのフライングの練習をしていたとのこと。
「10周年最後の日をこんなにたくさんの人と迎えられるのをとっても嬉しく思います。」と挨拶した倖田來未。さらに懐かしいバラードが続くパートを前に、「みなさん座ってください。トーク含めたら8時間くらいあるから。」とジョークも飛び出して、ファンを喜ばせる。ちなみに2007年にも東京ドーム公演を行なっており、今回2度目のドーム公演となった彼女だが、実は倖田來未がライヴというものをできるようになったのは、意外にもここ5年での出来事だ(倖田來未の単独ライヴは2005年6月の新木場スタジオコーストでのライヴが初めて。それまではクラブなどで下積み時代を送っていた)。
書斎をイメージしたセットの中、喜怒哀楽をテーマにしたこの日の公演は、「Lollipop」「人魚姫」「real Emotion」「愛のうた」「Moon Crying」「愛のことば」「恋のつぼみ」「好きで、好きで、好きで。」「WON'T BE LONG」「TABOO」「キューティーハニー」、そして定番のラストナンバー「walk」など、セクシーでアグレッシブなアッパーチューンから倖田來未の真骨頂のバラードまで、史上最多の全45曲をダブルアンコール、約3時間にわたって展開。さらに本編ラストの「Lick me ♥」ではテンションが上がってしまい、段取りを間違えて大サビから再びやり直すハプニングあり、アンコールのラスト「It's all Love!」では実妹・misonoがサプライズ登場したりと、10周年を飾るのに“ふさわしい”ハプニングやサプライズも満載となった。
衣装も、スタートからの高級感あるランジェリーを意識したイエローのバーレスクスタイル、ナポレオンジャケットのディテールのブラック・ロックスタイル、さらに薄いブルーのマーメイドドレス、感謝の気持ちの言葉がプリントされたポップなミディドレス、アンコールの近未来的スタイル、さらにダブルアンコールのライヴTシャツをアレンジした、大きくわけて全6パターンを用意。新しい衣装で登場するたびに、ファンの女の子たちから「可愛い!」の声が飛ぶなど、セクシーに、ポップに、キュートにファンを魅了した。
ダブルアンコールでは、決して楽しいことだけではなかった、むしろ苦しいことが多かったという10年の想いが込み上げてきたのか、それとも、苦労ばかりの10年ながら、今、こうして東京ドームを埋め尽くすほどのファンに支えられているという感謝の気持ちからか、思わず感極まる一幕も。
また、ラストのMCで「名残惜しいですね…。」と、呟いたのち、少しマイクを離して「みんなのために、『walk』歌います。聴いてください。」と叫んだ倖田來未。「walk」は、倖田來未の1stアルバム収録曲であり、ライヴの定番ラストナンバー。いわば、苦しい時代の倖田來未が心の支えとしてきた楽曲でもある。この曲を、この日は10年目の感謝の気持ちと、そしてひとりでも多くのファンが、自分たちの夢を掴み取ることができるように、という想いを込めて、倖田來未はファンに捧げたのだ。
10年目最後の日を多くのファンとともに幸せに包まれながら迎えた倖田來未は、12月6日、デビュー11年目へと突入する。
倖田來未
「今年はデビュー10周年目ということで、全国アリーナツアー、横浜スタジアム、ビルボードライブとたくさんのライヴを行なってきましたが、その集大成ともいえるライヴを私のデビュー日の前日である12月5日に東京ドームという場所で行なうことができ、本当にうれしく思います。
今回このような大きな場所でライヴが行えたのも、多くのファンのみなさんやスタッフのみなさんの支えがあったからこそだと思っています。
翌日12月6日からは11周年目に突入します。11周年目は10周年を支えてくださったファンのみなさんに少しでも感謝の気持ちを形にできればといろんな構想を練っています。新たな挑戦に向けて、たくさんの感動と喜びを与えられるように頑張りますので、みなさん楽しみに待っていていただければと思います。」── 倖田來未
【倖田來未 <KODA KUMI 10th Anniversary ~FANTASIA~>ラストのMCより】
「今日、みなさんホントにホントにありがとうございました。ライヴって何回やってもね。ドキドキしたり、毎回緊張するし、失敗するし、間違ったりしたりするけど、お客さんのおかげですっごいいい声が出たり。毎回、ライヴって違うんですよね。それってのは、やっぱりみんなの、ひとりひとりの声援が毎回違うように、みんなが私のために声をかけてくれて、それが毎回違うから、毎回いいものが完成させられるのかなって思います。
いつもこう、スタッフやダンサーのみんなに言うんですけど、「練習は本番のように。でも、本番は練習のように肩の力を抜いて楽しくやろうね」って。でもなかなか上手くいかなくて(笑)。だけど、やっぱりそれってのは、お客さんのおかげでね。いい化学反応が起こって、すごいいいことができるんだと思います。
人生って、毎日ね、「明日こうするぞ」とか、「明後日こうするぞ」って模索すると思うんですけど、「上手くいかないのが人生なんかな」って思います。簡単にね、東京ドームでライヴやらせてもらってたら、私、めっちゃ天狗になってたと思うし。下積み時代があったからこそ、私もこういうふうに、みんなの大切な存在ってことが噛み締められますし。みんなにもこうして、こんなんしたら喜んでくれるかな、笑ってくれるかな、この曲歌ったら泣いてくれるかな、とか。そんなことを思いながらライヴを作ってます。
みんなも人生の中でね、上手くいかないことがたくさんあるかと思いますが、「人生諦めたもん負けや」と、私は思ってます。目先の楽な気持ちや幸せもありますが、10年先、20年先、自分がどんな存在になっているか、そういう夢を叶えることが、私は大切やと思ってます。だからみんなも「なんで上手くいかんのや」って思うこと、いっぱいあると思います。わたしもそう。だけど、それがあるからこそ、「おっ、これも忘れてた。あれも忘れてた」って見つけることができるんですよね。自信満々で堂々と歩いてると、いろんなもん落としてるんですよ、人間ってのは。だからみんなも、すごい心配とか、悔しいとか、不安とか。そういう気持ちってのは、すごいいいことなんですよね。だからこれからも、不安な気持ちがあるからこそ、大事なことを気付けたり、人への思いやりを考えられたり、自分に優しくできたりできるんだと思うんです。
だからみんなも、大きな夢を持って、自分に負けないで、夢に向かって頑張ってほしいと思います。」
ライヴのオープニングから倖田來未は魅せた。1曲目「Butterfly」で、幅2.6mの羽根を背負って登場。そのまま20mの高さから100mにわたって東京ドームの空を飛んだのだ。実は彼女、高いところが嫌いながら、今回、ファンを喜ばせるために1週間前からこのフライングの練習をしていたとのこと。
「10周年最後の日をこんなにたくさんの人と迎えられるのをとっても嬉しく思います。」と挨拶した倖田來未。さらに懐かしいバラードが続くパートを前に、「みなさん座ってください。トーク含めたら8時間くらいあるから。」とジョークも飛び出して、ファンを喜ばせる。ちなみに2007年にも東京ドーム公演を行なっており、今回2度目のドーム公演となった彼女だが、実は倖田來未がライヴというものをできるようになったのは、意外にもここ5年での出来事だ(倖田來未の単独ライヴは2005年6月の新木場スタジオコーストでのライヴが初めて。それまではクラブなどで下積み時代を送っていた)。
書斎をイメージしたセットの中、喜怒哀楽をテーマにしたこの日の公演は、「Lollipop」「人魚姫」「real Emotion」「愛のうた」「Moon Crying」「愛のことば」「恋のつぼみ」「好きで、好きで、好きで。」「WON'T BE LONG」「TABOO」「キューティーハニー」、そして定番のラストナンバー「walk」など、セクシーでアグレッシブなアッパーチューンから倖田來未の真骨頂のバラードまで、史上最多の全45曲をダブルアンコール、約3時間にわたって展開。さらに本編ラストの「Lick me ♥」ではテンションが上がってしまい、段取りを間違えて大サビから再びやり直すハプニングあり、アンコールのラスト「It's all Love!」では実妹・misonoがサプライズ登場したりと、10周年を飾るのに“ふさわしい”ハプニングやサプライズも満載となった。
衣装も、スタートからの高級感あるランジェリーを意識したイエローのバーレスクスタイル、ナポレオンジャケットのディテールのブラック・ロックスタイル、さらに薄いブルーのマーメイドドレス、感謝の気持ちの言葉がプリントされたポップなミディドレス、アンコールの近未来的スタイル、さらにダブルアンコールのライヴTシャツをアレンジした、大きくわけて全6パターンを用意。新しい衣装で登場するたびに、ファンの女の子たちから「可愛い!」の声が飛ぶなど、セクシーに、ポップに、キュートにファンを魅了した。
ダブルアンコールでは、決して楽しいことだけではなかった、むしろ苦しいことが多かったという10年の想いが込み上げてきたのか、それとも、苦労ばかりの10年ながら、今、こうして東京ドームを埋め尽くすほどのファンに支えられているという感謝の気持ちからか、思わず感極まる一幕も。
また、ラストのMCで「名残惜しいですね…。」と、呟いたのち、少しマイクを離して「みんなのために、『walk』歌います。聴いてください。」と叫んだ倖田來未。「walk」は、倖田來未の1stアルバム収録曲であり、ライヴの定番ラストナンバー。いわば、苦しい時代の倖田來未が心の支えとしてきた楽曲でもある。この曲を、この日は10年目の感謝の気持ちと、そしてひとりでも多くのファンが、自分たちの夢を掴み取ることができるように、という想いを込めて、倖田來未はファンに捧げたのだ。
10年目最後の日を多くのファンとともに幸せに包まれながら迎えた倖田來未は、12月6日、デビュー11年目へと突入する。
倖田來未
「今年はデビュー10周年目ということで、全国アリーナツアー、横浜スタジアム、ビルボードライブとたくさんのライヴを行なってきましたが、その集大成ともいえるライヴを私のデビュー日の前日である12月5日に東京ドームという場所で行なうことができ、本当にうれしく思います。
今回このような大きな場所でライヴが行えたのも、多くのファンのみなさんやスタッフのみなさんの支えがあったからこそだと思っています。
翌日12月6日からは11周年目に突入します。11周年目は10周年を支えてくださったファンのみなさんに少しでも感謝の気持ちを形にできればといろんな構想を練っています。新たな挑戦に向けて、たくさんの感動と喜びを与えられるように頑張りますので、みなさん楽しみに待っていていただければと思います。」── 倖田來未
【倖田來未 <KODA KUMI 10th Anniversary ~FANTASIA~>ラストのMCより】
「今日、みなさんホントにホントにありがとうございました。ライヴって何回やってもね。ドキドキしたり、毎回緊張するし、失敗するし、間違ったりしたりするけど、お客さんのおかげですっごいいい声が出たり。毎回、ライヴって違うんですよね。それってのは、やっぱりみんなの、ひとりひとりの声援が毎回違うように、みんなが私のために声をかけてくれて、それが毎回違うから、毎回いいものが完成させられるのかなって思います。
いつもこう、スタッフやダンサーのみんなに言うんですけど、「練習は本番のように。でも、本番は練習のように肩の力を抜いて楽しくやろうね」って。でもなかなか上手くいかなくて(笑)。だけど、やっぱりそれってのは、お客さんのおかげでね。いい化学反応が起こって、すごいいいことができるんだと思います。
人生って、毎日ね、「明日こうするぞ」とか、「明後日こうするぞ」って模索すると思うんですけど、「上手くいかないのが人生なんかな」って思います。簡単にね、東京ドームでライヴやらせてもらってたら、私、めっちゃ天狗になってたと思うし。下積み時代があったからこそ、私もこういうふうに、みんなの大切な存在ってことが噛み締められますし。みんなにもこうして、こんなんしたら喜んでくれるかな、笑ってくれるかな、この曲歌ったら泣いてくれるかな、とか。そんなことを思いながらライヴを作ってます。
みんなも人生の中でね、上手くいかないことがたくさんあるかと思いますが、「人生諦めたもん負けや」と、私は思ってます。目先の楽な気持ちや幸せもありますが、10年先、20年先、自分がどんな存在になっているか、そういう夢を叶えることが、私は大切やと思ってます。だからみんなも「なんで上手くいかんのや」って思うこと、いっぱいあると思います。わたしもそう。だけど、それがあるからこそ、「おっ、これも忘れてた。あれも忘れてた」って見つけることができるんですよね。自信満々で堂々と歩いてると、いろんなもん落としてるんですよ、人間ってのは。だからみんなも、すごい心配とか、悔しいとか、不安とか。そういう気持ちってのは、すごいいいことなんですよね。だからこれからも、不安な気持ちがあるからこそ、大事なことを気付けたり、人への思いやりを考えられたり、自分に優しくできたりできるんだと思うんです。
だからみんなも、大きな夢を持って、自分に負けないで、夢に向かって頑張ってほしいと思います。」
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