プロ野球 日本シリーズ ロッテVS中日 世紀の大凡戦だった?! [スポーツ]

引き分け1試合を含む3度の延長戦、最終第7戦の平均視聴率が20%台と戦前の予想以上に盛り上がった感のある、ロッテVS中日の日本シリーズ。

結果だけみると、好試合が多かったように思えますが、正直な感想として試合内容は日本一を決めるのに相応しい試合だったとは言えないと思いました。

■中日
投手力がウリと言われセリーグを制した中日ですが、そもそも本当に投手力がウリだったのでしょうか。
シーズンの成績を去年と比べてみると、今シーズン良い成績を残したと言えるのは、「チェン・高橋・浅尾・岩瀬」の4人だけ。吉見は去年は良かったんですが、今年はイマイチ。
日本シリーズでシーズンどおりの力をだしたのも、「チェン・高橋・浅尾・岩瀬」この4人だけでした。
打線は、良かったのは和田だけ。荒木・井端のコンビがふるわず、中軸の森野・ブランコもイマイチ。
先発ピッチャーが崩れて、負けてる展開だと、高橋・浅尾・岩瀬使えません。打線も決めてがなく、点がなかなか取れないとなれば、苦しい戦いになります。
守備のミス(後述※1)、落合監督の采配ミス(後述※2)もあり、自滅+力不足を露呈した感じです。中日に勝てなかった巨人と阪神はもっと情けないということになりますが。

後述※1 守備のミス
具体的な例を1つあげると、第7戦 6対6の同点で迎えた7回表、簡単にツーアウトを取ったあと、ロッテ今江選手がレフトフェンス直撃のヒット、あたりが良すぎて1塁ストップと思いきや、返球を焦ったレフト和田選手の2塁への送球がそれて、今江選手は2塁に(ツーアウト2塁)、初球ネルソンの暴投(谷繁捕手が安易に逆シングルで取りに行って後逸)で3塁へ(ツーアウト3塁)、二球目ストライクを取りに行った球をロッテ金泰均に痛打され勝ち越しを許す。
まずは和田選手の送球ミスでランナーを2塁に行かせてしまったこと、バッテリーのミスでランナーを3塁に行かせてしまったこと、打線が下位(7,8,9番)にむかっているのに安易に勝負に行ったこと。注意を払えば防げるミスばかりで、勝ち越し点を許してしまいました。

後述※2 落合監督の采配ミス
具体的な例を1つあげると、こちらも第7戦 7対7の同点で迎えた延長12回表 浅尾投手が4イニング目に入っていました。素晴らしい投球をしていましたし、延長が15回まであることを考えれば、続投自体は間違っていなかったと思います。
ですが、この回に入ってからの浅尾投手は明らかにおかしかったです。先頭打者にストレートのフォアボール。次のバッター(投手の伊藤選手)は絶対に送りバントという場面。初球はバントファール、2球目バント成功で1アウト2塁となるのですが、この2球とも見逃せばボール球。つまり6球連続でストライクが入ってない状態でした。1点取られれば負けがちらつく延長戦ですし、このゲームを負けたら終わりということを考えると、明らかにこの回に入って変調をきたした浅尾投手をここで岩瀬投手に変えてもいい場面。むしろ変えるべきだと感じました。次の打者、里崎選手はなんとか抑えましたが、コントロールのばらつきがあり、綱渡り的になんとか抑えてるという感じでした。次は左打者の岡田選手ですから、ここで岩瀬投手に交代するかと思いきや、続投。結果1ストライク3ボールからの5球目、ど真ん中の球を右中間へ3塁打され、これが決勝点。この後、岩瀬投手に交代。岩瀬投手が不調であれば、ここでの交代も無いはず。完全に後手をふんだ形になりました。


■ロッテ
確かに打線に勢いはあり、集中打は見事でしたが、細かいミスが多く、先発投手も安定していなかったので強いと感じるチームではありませんでした。
里崎捕手のリードに首を傾げたくなる場面も多々ありました。典型的だったのは、第7戦 7対6でリードしている9回裏、中日先頭打者和田選手への場面。1球だけ変化球を投げるのですが、それ以外は全てストレート。しかし観ている限り、この日の小林宏のストレートはコントロールが悪く、なおかつ外角に要求したボールがシュート回転して真ん中に集まっていました。和田選手が高めのボール球に手を出してくれていたので、運よく追い込めましたが、追い込んだ後もストレートばかり。結果、真ん中に入ったボールを打たれ、スリーベース。次のブランコ選手にもストレートを続け、犠牲フライを打たれて同点。「強気で押す」とか「闘志を前面に出して」など、良く聞く言葉ですが、それがイコール、ストレートを投げること、要求することではないと思います。
更にこの場面、記録は3塁打ですが、打球処理を誤っています。センターがフェンス際でボールを取りに行きましたが、レフトがフェンスに当たっったクッションボールを処理できる位置にいませんでした。二人とも打球を追いかけたような守備。センターが打球を取りに行くのであれば、レフとはクッションボールを処理できる位置にいるのが鉄則です。

更にロッテは第7戦もっと楽に勝てたのではないかと思っています。(結果勝ちましたが…)第7戦、ワンサイドゲームに持っていけそうな流れを変えてしまったプレー。「それは無いだろう、やっちゃったな」と思いました。
そのプレーというのは、MVPにも選ばれた今江選手の初回の走塁です。
中日 吉見投手の立ち上がりを攻めて2点を先制して、なおも1アウト1,3塁。打者は金泰均選手。今江選手は1塁ランナー。ここで、吉見投手の投げた球がショートバウンドし、谷繁捕手がほんの少し前にボールをこぼします。これを見て今江選手が2塁へスタートをきりますが、谷繁捕手からの送球で2塁タッチアウト。金泰均選手も凡退して、この回は2点どまり。ランナーコーチャーの指示か自分の判断かわかりませんが、明らかなボーンヘッド。試合の流れをみれば、ロッテはイケイケで金泰均選手なら犠牲フライの確率も高いですし、上手くヒットで繋がれば大量点に結びつく可能性も大いにありました。それだけ中日吉見投手はアップアップでしたが、自らのボーンヘッドで流れを止めてしまいました。

この他にも、決めないといけない場面で送りバントを決められないことが多々あるなど、ロッテはシリーズを通して細かいミスが本当に多かったと思います。



ロッテの打線に勢いがありましたし、延長戦が多かったので、好ゲームが展開されているような印象を受けますが、ミスが少なく緊迫した試合が続いているとは言い難かったという印象です。短期決戦なので、打線に勢いのあったロッテに軍配が上がったという感じだと思います。
プロらしい、思わず唸ってしまうような試合を期待しています。日本一を決める日本シリーズなら、そうあってほしいと思っています。




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